ー序ー
学生時代の倫理学の教科書に好きな言葉があった。それは次のようなものだった。
ーーアッシジのフランチェスコは、あらゆる個人的人格が、身分、地位、職業、男女、有能無能、貧富、健康病気という相対的区別を越えて、それ自体において絶対的価値を持つことを認め、ーーまた、彼は遺言と書翰などの遺文があるだけで、著作といわれるべきものを何も遺していないが、彼の偉大さは、天才のごとく業績あるいは作品によって、また英雄のごとく事業によって尊ばれるのではなく、彼の存在に、人格のみにある。
それから20数年、小林健二に出会い、その言葉が生き生きとよみがえってきた。今や私は彼の人格に全幅の信頼をおいている。彼はもはや作品によってのみ評価される人間ではなくなった。
平田文隆
(オネビオン現代美術ギャラリー 代表)
「ASTEROIDA ATARAXIA」より
*右下の写真は掲載作品の部分になります

![]() |
ASTEROID
ATARAXIA |
![]() |
![]() |