ー序ー

学生時代の倫理学の教科書に好きな言葉があった。それは次のようなものだった。
ーーアッシジのフランチェスコは、あらゆる個人的人格が、身分、地位、職業、男女、有能無能、貧富、健康病気という相対的区別を越えて、それ自体において絶対的価値を持つことを認め、ーーまた、彼は遺言と書翰などの遺文があるだけで、著作といわれるべきものを何も遺していないが、彼の偉大さは、天才のごとく業績あるいは作品によって、また英雄のごとく事業によって尊ばれるのではなく、彼の存在に、人格のみにある。
 それから20数年、小林健二に出会い、その言葉が生き生きとよみがえってきた。今や私は彼の人格に全幅の信頼をおいている。彼はもはや作品によってのみ評価される人間ではなくなった。

平田文隆
(オネビオン現代美術ギャラリー 代表)
「ASTEROIDA ATARAXIA」より

*右下の写真は掲載作品の部分になります

ASTEROID ATARAXIA
-紫の安息-

体裁:書籍(B6/128P/モノクロ/写真点数51点/文、倉林靖.前田真人)・フォルダー入り作品写真シート(B5サイズ12枚/カラー/作品点数16点) 
装丁
:小林健二 発行:オネビオン現代美術ギャラリー 
価格:4,500円


*1992にオネビオン現代美術ギャラリーで開催された展覧会のサプリメントとして制作され、小林健二のバックグラウンドをまとめた内容も盛り込まれています。



copy right by GINGATSUSHINSHA&KENJI KOBAYASHI